山椒の葉はハーブ、山椒の実はスパイス、さらに花も皮も楽しめます


山椒(さんしょう)は古くはハジカミと呼ばれ、日本では古くから香り、辛味のスパイス、ハーブとして使われてきた歴史があります。

山椒はその葉、花、実、皮と全てがスパイス、ハーブとして用いられるのが特徴で、古い家の庭などには山椒がよく植えられていたものでした。

以前に学んだ中国の花椒(オアジャオ)と同じように、日本の山椒も痺れる辛さと、何とも言えない爽やかな芳香があります。

  参考:麻婆豆腐のしびれるスパイス「花椒」

今の時期は、山椒の葉(若葉)が「木の芽」と呼ばれて、気の利いた料理に加えられているのを見ますね。特に木の芽と筍の組み合わせは絶品です!

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暑さにぴったりのビアテラス風クミン料理


まだ6月になったばかりだというのに暑い季節が到来してしまいましたね。

昼間に街中を散歩していても、扉を開け放ったビアテラスをよく見かけるようになりました。明るいうちに開放的なテラスで冷たいビールと過ごす時間。とても贅沢ですね。

今回はそんなビアテラスにぴったりのクミン料理を紹介したいと思います。クミンはオールマイティーなスパイスで、主張もそこそこ、他のスパイスとの相性も良くて使い勝手がいいスパイスです。もちろんビールとの相性もばっちりです。

では、まずはクミンというスパイスの復習から始めましょう。

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ジュニパーベリーはジンの香りのもと


ジュニパーベリーは、セイヨウネズという低木の果実を乾燥させたスパイスです。

聞いたことが無いという方が多いと思いますが、実はとても有名な蒸留酒(スピリッツ)の香りづけに使われているのです。

歴史も古く、ヨーロッパではありふれた植物でした。その果実「ジュニパーベリー」が酒の香りづけに使えるとなると、低コストで酒が作れますね。

何とも興味深いスパイスではないですか。さっそくこのジュニパーベリーを詳しく学んでみましょう。

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アニスはお菓子と合うスパイス


アニスというスパイスは、日本ではあまり知られていないようです。八角のスターアニスのほうは有名ですが、こちらのアニスの知名度は相当低いものがあります。

まあ日本でスパイスというと、辛いという意味にもなってしまいます。そこから連想されるのは、カレーやメキシコ料理に使うスパイス類ですよね。

このアニスはそのような辛いスパイスではありません。どちらかと言えば、それと反対のスイーツに向いているような甘い香りをまとったスパイスなのです。果たしてどのようなスパイスなのでしょうか?

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ビストロやレストランでクローブを楽しむには


クローブを使って自分で料理をしてみようと考えた時に、まずはプロの味を参考にするためにクローブを使った料理を出しているビストロやレストランを探すことがあると思います。

どのようなお店にクローブが使われているメニューがあるのでしょうか。普通のビストロやレストランを探して見つけることはできるのでしょうか?もしくはワインバーなどで飲み物なら見つけられるのでしょうか?

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麻婆豆腐のしびれるスパイス「花椒(ホァジャオ)」


花椒というスパイスは、中国の山椒(サンショウ)のことで、カショウとかホァジャオと呼ばれます。四川料理に欠かせないのがこの花椒で、例えば本格的な麻婆豆腐(マーボードウフ)を食べた時に舌がしびれるような感覚がありますが、この花椒の特徴はそのしびれる辛さなのです。

日本で山椒というと、煮物やお吸い物についてくる若い木の芽を想像と混同してしまいますので、ここでは花椒という表記に統一したいと思います。

この花椒というスパイスは四川料理の歴史と切り離して語ることができません。中国の深い歴史と共に花椒を学んでいきましょう。

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オニオンのレシピをたっぷり紹介します


オニオンは日本では「たまねぎ」と呼ばれ、私たち身近な食材です。カレーライスにシチューに、また野菜炒めにもオニオンはたっぷり使われていますね。そして調理の際に涙が止まらなくなることも良く知られています。

ところがオニオンは私たち日本人にとっては比較的新しい食材で、意外とその正体は知られていないのが実情です。

さっそく詳しく見ていこうと思いますが、オニオンの素晴らしさに改めて気づくこともあると思いますよ!

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タイ料理にかかせないガランガル


ガランガルというスパイスは多くの日本人にとって馴染みのないスパイスかと思います。タイに住んでいたとか、タイ料理に興味を持っていたりしないとなかなか出会えない謎めいたスパイスなのです。

お店ではガランガルとかガランガー、タイショウガなどと書かれて売られていますが、日本での販路はかなり限定されています。

しかしながら意外とガランガルの歴史は古く、さらに東南アジアでは今もメジャーなスパイスとして使われています。実はあのトムヤムクンにも欠かせないスパイスなのです!

ぱっと見ではしょうがに似たこのスパイス。じっくりと研究してみましょう。

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キャラウェイはイギリス国教会誕生の遠因になったスパイス


キャラウェイというスパイスですが、日本ではあまり知られていないスパイスのひとつです。

その独特の香りと味が日本の料理とあまりマッチしないというのがその原因でしょうか。

しかし、スパイスの歴史は古く多くの国、民族によって利用されてきた人気のスパイスなのです。そして現在でもヨーロッパを中心に広く使われているスパイスです。

見た目はクミンそっくりなこのキャラウェイ。じっくりとその人気の秘密に迫ってみたいと思います。

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料理にも薬用にも使われる「アジョワン」


アジョワンというスパイスは日本ではあまり知られておらず、世界的にみてもインド周辺の国以外ではマイナーな存在にとどまっていますが、そのインドではマイナーどころかどの家庭にもあるような「超メジャー・スパイス」だったりします。特に薬用として知られています。

アジョワンをかじってみると何となくマイナー感が漂ってりるのが分かると思いますが、かなり独特の香りと辛味を持っています。これを料理で使いこなすのも容易ではありません。

そんなアジョワンですが、その面白い名前からしていろいろ興味深かったりします。それではいろいろと掘り下げて学んでいきましょう。

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